るるさんへ 〜トリプルネガティブ?期の治療の考え方〜

JUGEMテーマ:健康

るるさん、こんにちは。コメント拝見しました。

治療方針を決める一番大変なときなのに、お返事が遅くなってごめんなさい。

絵を描いてご説明しようと試みたのですが、すっごい絵が下手だということが判明して、断念しました。

なので、文章になってしまいますが、私の考えをお話ししてみます。

今後、図解に成功するようなことがあったら改めてアップしたいと思いますが、あまり期待しないでください。

●トリプルネガティブの治療の選択肢

まず整理しますと、乳がん治療には、

?手術

?放射線治療

?ホルモン剤治療

?分子標的剤治療

?抗がん剤治療

という治療法があります。(最近、トリプルネガティブも個別が治療が可能になってきたというようなことも耳にしましたが、私には詳しくはわかりません。ごめんなさい。)

トリプルネガティブ乳がんは、薬を使った治療???のうち、?と?は効果がないため、施せる治療が???に限られてしまうということです。

●なぜトリプルネガティブの予後が悪い?

「ホルモン感受性」のあるタイプの乳がんは、例えれば、おっとり型ののんびり屋さん、

「トリプルネガティブ」の乳がんは、例えれば、せっかちでじっとしていられない腕白坊主、

という感じかなと、私は思っています。

じっとしていられない腕白坊主のトリプルネガティブの乳がんは、増殖スピードが速く、浸潤や転移しやすいため、予後が悪いということになるのだと思います。

また、3〜5年継続できるホルモン剤治療ができないため、トリプルネガティブは、手術・放射線・抗がん剤治療で、短期決戦で一気に乳がんを退治しなければならず、このときに退治できなかった場合、「予後が悪い」という結果になってしまうのだと思います。

●トリプルネガティブは抗がん剤が効きやすい

これは、よく言われることです。私もよく効いたほうでした。ただ何にでも当てはまることですが、治療が100%でない限り、98%効くといわれても、100人に2人は効かない人がいるということに変わりありません。これは、手術にしても、放射線にしても、何をやっても可能性としてリスクは残ると思います。

エコーを見て、「これは抗がん剤が必要そうなタイプだね」というコメントは、トリプルネガティブの可能性が高いと判断されたからの発言ではないでしょうか?

●トリプルネガティブで抗がん剤をいつやるか

まず、ステージ1期以内で「乳がんが乳房の外へ出ていないことが明らかな方」であれば、すぐ手術をして完全に乳がんを取りきる!というのも良いかもしれません。

ですが、ステージ2期のるるさんは、私もステージ2期でしたが、術前の化学療法(抗がん剤治療)を勧められることが多いと思います。

るるさんのように、もし抗がん剤が効かなかったらリスクが高いから、原発をさっさと取ったほうがいいと思うのも最もだと思います。

では、るるさんの方法で、先に手術をすると仮定して考えてみましょう。

●手術を先にした場合のイメージ

るるさんの乳がんはステージ2期で、リンパ節転移はないとしても、3.6センチですと相当切除部分が大きくなり温存しても形が損なわれるため、全摘の可能性が高いのではないでしょうか?

今では、再建の技術も相当高くなってきているようで、今ではあえて温存せず、全摘して、再建するケースも増えているようです。

ただ、余談ですが、再建については、私としては、これが医療側の儲け主義ではなく、患者の皆さんがいろいろ考えた結果のことであってほしいと思っています。再建には、温泉にも躊躇せず入れる、喪失感を取り戻せ心が明るくなる、洋服に困らないなどのメリットもたくさんあっていいと思いますが、もちろんお金もかかることですし、手術の内容や再建してのデメリットなどもよく理解されてから判断してください。

で、全摘したのち、次に抗がん剤となります。非浸潤がんではないるるさんは、他への転移の可能性も考慮して、「再発防止」のために抗がん剤もやりましょう!と言われると思います。

手術をして原発の乳がんがなくなったるるさんは、効いているかどうかわからない抗がん剤を受けることになります。これは、先生方にも効いているのかどうかわからないと思うので、「効いていると願いたい」という気持ちだけで行われると思います。効いた場合はいいのですが、効いていない場合は、乳房を出て、どこか別の場所へ流れて行ったがんがいた場合は、やっつけられなかったということになります。つまりは再発の可能性が出てくるということです。

●抗がん剤を先にした場合のイメージ

手術前に抗がん剤をします。もちろん、しこりは残っています。

だいだい1回目の抗がん剤で、効くか効かないかわかると思います。私の場合は一目瞭然でしこりがだいぶ小さくなったので、効いていることを自分でも実感しました。

抗がん剤が効いたなら、もちろん温存も可能になる場合もありますが、あえて不安の種は残さない!と全摘にする方もいるようです。それは、るるさんの判断になってきます。

で、もし効かなかった場合、抗がん剤にもいくつかの種類があるので、違う抗がん剤に変えるという選択肢もあると思います。こうやって効く抗がん剤を模索できるというのも、術前のメリットだと私は思っています。

ただ、一番悪い結果としては、どの薬も効かなかったということかもしれません。その場合は、即手術になると思いますが、ここがるるさんの懸念されているところですね。しかし残念ながら、私には抗がん剤を先にやって効かなかった場合のリスクというのが、知識も経験もなく説明できません。肝心なことなのにごめんなさい。

●それぞれのメリットとデメリットのまとめ

これは私の勝手なまとめですが、それぞれのメリット=○、デメリット=×は下記のようになるのではないでしょうか。

<手術が先>

○原発をさっさと取れるので、気持ちが楽

×抗がん剤をやった場合、効いているかどうかは不明

<抗がん剤が先>

○抗がん剤の効き目がわかる

○効いた場合は温存の可能も出てくる

×効かなかった場合、どうなるかが不明。リスクが高まるのか?

×原発があることで、心の不安がぬぐえない

●最後にるるさんへのアドバイス

私にはるるさんの懸念事項についてお答えできませんでしたし、私が書いたことがすべてとも限りません。治療方針を決める目安は、100%の治療がないのであれば確率の高さと、あとはるるさんのこだわりや納得度合いではないかと思います。

るるさんが判断に迷われるようでしたら、疑問点はやはり先生によく聞くべきだと思います。

先生に聞きにくい雰囲気があるようでしたら、

・メモに考えや質問を書いて持っていき、診察室に入ってすぐに渡す

・診察前に看護師さんを捕まえて、看護師さんを通じて聞いてもらう

など、対策をしてみてはどうでしょうか? 看護師さんも使いようですよ。慣れた看護師さんなら、親身になってくれたり、いろいろ教えてくれることも多いはずです。

そもそも、どんなに忙しかろうが、医師には説明責任もあるはずで、患者が治療方針を決めようとする大切な質問に答えるのは医師の責務と考えますので、遠慮することなどありません。質問して、そんな質問するな!って感じの態度をとるようなら、うーん、そのお医者さんで大丈夫?と思いますので、勇気をもって質問してください。

るるさんがたくさん治療について勉強して、必死で考えている姿をみたら、お医者さんも看護師さんもきちんと答えてくれるはずと私は思っています。

長くなってしまった割に、肝心の答えがだせずゴメンナサイですが、いずれにしてもるるさんの治療がうまく行くことを祈っています。

SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 23:49 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

asakoさんへ 〜ルミナールA乳がんへの抗がん剤の必要性について〜

JUGEMテーマ:健康

Asakoさん、こんにちは。
ルミナールAのタイプ対して、抗がん剤治療を行うべきかどうかについて、その後いろいろ調べてみました。
なかなか、難しい問題のようですね。
まず、asakoさんの場合、下記の日本乳癌学会のホームページ
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」の
『術後化学療法の効果』の表にある
「化学療法追加」と「ホルモン療法単独」の間の微妙なところの状況のようですね。
確かに抗がん剤をするかしないか、とても悩ましいところだと思いました。
 
●「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」の『術後化学療法の効果』
http://jbcsfpguideline.jp/category3/037.html
 
asakoさんは、すでに全摘されたので、このあと行う治療は、
もしかしたらまだ体のどこかに残っているかもしれない小さながん細胞をやっつける
という、目に見えない再発防止のための治療ですね。
 
当初、私もasakoさんの
「治る率の高いほうで 再発の可能性がひくいほう」
という希望を満たすために最善をつくしたいと考えるならば、抗がん剤をやってもいいのかな・・・と思いました。
ただ、悩ましいのは、全摘してしまっているから抗がん剤が効いているか効いていないか判断がつかない
→だから、もし効いていなかったとしても、最後までやらなきゃいけない
→効いていなかったら体への負担が大きい
という こともあり、いろいろ調べていて、とても参考になるものを見つけました。
 
●ルミナールAタイプに抗がん剤をするかしないか
http://watanabetoru.net/2009/10/11/%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8Bq-and-a/

 
上記は、乳がん治療ではとても高名な渡辺先生のブログです。
Q1とA1に、asakoさんの悩みどころに関する回答がまさしく書かれていると思います。
 
Luminal Aのような予後の良いタイプでホルモン感受性が陽性でも補助療法として化学療法を行う場合の見極めについての質問に対して、
Luminal Aは、ホルモン感受性が高く、分化度が高く、悪性度も低いことから、予後がよく、ホルモン療法がよく効く。
Luminal Aの場合、ホルモン療法だけで、抗がん剤は行わない方向で、腋窩リンパ節転移が1-3個ぐらいあっても化学療法は行わない、ということも一般的。
閉経前で卵巣機能抑制を目的としてACなど、エンドキサンを使用するという考え方もあが、卵巣機能抑制が目的なら、LHRHアゴニストという、そのための専用薬があるから、それを使用するほうがよいと思う。エンドキサンは、二次性白血病の懸念などがあるので、注意が必要だと思います。

(Q1から抜粋・要約)
 
と答えられています。
ということから、asakoさんの場合も、乳がん治療の一般的な考えからすると抗がん剤は必要なしということで、asakoさんの主治医のおっしゃっているとおりですね。
 そのうえで、再発率をできるだけ下げるため、抗がん剤をやっておきたいというasakoさんの気持ちが強く残るのでしたら、やはり後々後悔しないためにも、以下の点を主治医にお聞きして、最終判断されてはいかがでしょうか?


ー分の乳がんのタイプの場合、抗がん剤がどれくらい効果があると思われるか?
抗がん剤を追加するとして、何を使うのか? 
 
エンドキサンを使用する場合は、二次性白血病の懸念があるらしいが、自分に使われる抗がん剤はどうか? 

質問,嚢海ん剤を追加することによって、明らかに完治率がアップするようであれば別ですが、数パーセント程度のアップだった場合、上記の二次性白血病の懸念や、抗がん剤による副作用を含め、それらの抗がん剤のリスクを含めてもasakoさんが抗がん剤をやっておきたいかどうかだと思います。
 
ちなみに、こんな記事もありました。
●昨年の日経メディカルの記事、
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201307/531791.html


要約すると、ルミナールAを3タイプに分け、治療もそれぞれに適した治療を行い、5年間再発なく生存されている方のパーセンテージです。
 
A1(再発リスクの低いグループ) →98.2%
A2(再発リスクが中程度のグループ) →84.7%
A3(再発リスクの高いグループ) →42.9%

 
asakoさんは、A2グループだと思います。行った治療は、
A1
→LH-RHアナログ、タモキシフェン、アロマターゼ阻害薬によるホルモン療法を5年間
A2
→LH-RHアナログ、タモキシフェン、アロマターゼ阻害薬によるホルモン療法に加えてUFT療法を5年間
A3
→エピルビシン+シクロホスファミド(EC療法)+タキサン系抗癌剤逐次療法を6カ月行った後、LH-RHアナログ、タモキシフェン、アロマターゼ阻害薬によるホルモン療法を4.5年間
 
だそうです。
この記事の最後に書かれていることは、asakoさんの該当するであろうグループA2では、A3に近いようであれば、抗がん剤も検討したほうがよいのではないかということのように読み取れます。
この記事を主治医に持っていかれて、自分のタイプがA2の中でもどのあたりにいるのかをよく聞いて、判断してみるのもいいかもしれません

明日、決定される材料になればよいのですが、よく主治医の見解などもお聞きになって、結論をだされたほうがよいと思います。

 
SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 14:30 * comments(16) * trackbacks(0) * pookmark

asakoさんへ 「セカンドオピニオン」について

asakoさん、こんにちは!

コメント拝見いたしました。

私も、本に書きましたが、乳がんと言われるまで、抗がん剤のことなど想定に入れてなかったので、かなり打撃を受けましたよ。

でも、今は乳がんを治療して、完治を目指すことが優先ですので、精密検査の結果をしっかり聞いて、asakoさんにとってベストの治療方針を立てることが大事です。

少し長くなりそうでしたので、セカンドオピニオンについて、記事としてアップさせていただきます。

 

■セカンドオピニオンとは、

「医者をかえる」ことではなく、 主治医との良好な関係を保ちながら、複数の医師の意見を聞くことです。

医療が進歩して乳がん治療においてもさまざまな治療法が考えられます。

そのため、asakoさんの病状に対しても医師によって治療の考え方が違うことがあります。医師や病院によって、医療技術や診療の質に差があることも考えられますので、asakoさんにとって最善と考えられる治療を判断するため、主治医以外の医師の意見や見解も聞いてみましょう!というのがセカンドオピニオンです。

 

■患者が納得して治療を選択するためのもの

セカンドオピニオンの結果を主治医にフィードバックして、主治医とasakoさんとで最終的にどのように治療を行なっていくかを判断するための材料と考えてください。

ポイントは、asakoさんが、これから行なう治療を理解し、納得して受けるためのもの、ということです。

結果として、医師をかえることになる場合もあるかもしれませんが、納得して治療法を選ぶことは、患者の持つ基本的な権利です。

同じ手術をするとしても、「どんなリスクがあるのか」「ほかにどんな選択肢があるのか」を知ったうえで行うことは、とても重要なことです。セカンドオピニオンは、患者の権利を守ると同時に、医師にとっても誤診を回避するなど多くのメリットをもったしくみと言われています。

 

■セカンドオピニオンを受けるときは、

まず、現在の医師にセカンドオピニオンを受けたい旨を申し出て、紹介状を書いてもらい、病理検査や画像診断、内視鏡検査、血液検査など、精密検査のデータを提供していただく必要があります。

そうでないと、セカンドオピニオンを担当する医師は、asakoさんの病状を把握できませんので、データがない場合、もう一度検査をしなければならなくなります。

それを持って、セカンドオピニオンの医師のところへ行って、意見を聞いてくることになりますが、まずは、セカンドオピニオンへ行く前に、現在のasakoさんの主治医のご意見もしっかり聞いて話し合いをしておく必要もあります。

セカンドオピニオンも、漠然とではなく、質問や納得できない部分などもまとめておくといいですね。

 

asakoさんの場合

現在、精密検査途中だと思いますので、上記のとおり、まずは現在の病院で精密検査の結果を見ながら主治医の意見を聞いて、asakoさんが納得できるまで話をしてみてください。そのあとで、参考までにセカンドオピニオンを受けて、最終的に治療方針を決定したいと申し出るのがよいのではないかなと思います。

セカンドオピニオンは、基本は、現在の病院と主治医のもとで最終的に治療を行なっていくのが基本ですから(どうしても主治医と治療方針が合わない場合、asakoさんが病院を替えることもできます)、よく主治医とお話して、主治医にもasakoさんの気持ちをわかっていただくことも大切だと思います。

昔は、セカンドオピニオンの話をすると、主治医の機嫌を損ねるなどということもあったらしいですが、現在では当たり前のことですし、問題ないと思いますよ。

今どきそれで不機嫌になる医師はどうかと・・・という意見もありますが、まずはよほどひどい医師でないかぎり、主治医に治療をお願いしたいと思っているが、自分の心を決めるために、セカンドオピニオンを受けたい・・・というように、主治医に治療をしてほしいと思っていることをきちんと伝えたほうがいいかもしれませね。

 

今が重要な時ですから、よく考えて、納得して治療を受けるようにしてくださいね。

そのためのセカンドオピニオンです。


JUGEMテーマ:健康
SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 12:41 * comments(13) * trackbacks(0) * pookmark

ちさみさんへ 〜遺伝性乳がんについて〜

JUGEMテーマ:健康

ちさみさん、こんにちは。
2度目の抗がん剤が始まったのでしょうか?
体調はいかがですか?
子育てをしながらの治療なのですね。
お子さんのためにも、ここはしっかり治療して治してください。

トリプルネガティブ乳がんの方全員に、お知らせしたい内容でしたので、記事として、お返事させていただきますね。

ちさみさんのメールの内容を拝見し、かなり『遺伝性乳がん』の確率が高いような気がします。
トリネガ乳がんのうち、20-30%の方が、BRCA1という遺伝子に変異があることがわかってきていて、BRCA1の遺伝子変異がある場合、『遺伝性乳がん・卵巣がん症候群』である率が一般よりも高いそうです。
ちさみさんの場合、家系に乳がんになられた方が3名いらっしゃるということは、その可能性が疑われます。
『遺伝性乳がん・卵巣がん症候群』の場合、ちさみさんのような局所再発の可能性が高いそうです。

遺伝性ではないにしても、BRCA1の変異による乳がんだった場合、抗がん剤としては、

■有効と言われている抗がん剤
 →DNA直接障害性の抗がん剤
 →カルボプラチン、ジェムザール、エンドキサンなど

■効果が薄いかもしれない抗がん剤
 →タキサン系の薬剤
 →パクリタキセル、ドセタキセルなど

■現在、PARP阻害剤というのが有望視されているようですが、まだ試験中で、標準使用できるまでには至っていないようです。

ちなみに、聞いたところによると、遺伝性の場合は、ちさみさんのように居所再発を繰り返す可能性が高いので、全摘出+再建、抗がん剤治療というのが一般的にお勧めされる治療だそうです。
ただ、遺伝性といっても、上記のDNA直接障害性の抗がん剤は効果があるらしく、きちんと治療をして完治させれば、従姉妹の方お二人のように再発しないで済む場合もあるそうです。
セカンドオピニオンで、遺伝性乳がんについて、何かしらお話はありませんでしたか?

遺伝性ではなくとも、BRCA1遺伝子の変異によるトリプルネガティブ乳がんの場合、卵巣がんになる可能性も高いので、トリプルネガティブの方は、卵巣がんにも今後気をつけていったほうがよいようです。
もし、気になるようでしたら、現在の治療を受けながらでもよいかと思いますが、遺伝カウンセリングを受けられてみてはいかがでしょうか?
(もしお子さんが女の子なら、知っておいたほうがいいかもしれないです)

『遺伝性乳がん・卵巣がん症候群』については、下記に遺伝カウンセリングを受けられる施設や詳細が載っていますので、参考にご覧になってみてください。

http://www.hbocnet.com/index.html
http://www.familial-brca.jp/index.html

SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 14:45 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

年代ごとに適した“乳がん検診”を受けましょう!

JUGEMテーマ:健康
 

 すっかりピンクリボンも認知され、日本女性も「乳がん検診を受けなきゃね」という意識が、少しずつ高まってきているようですね。それはとってもとってもいいことなのですが、「ちょっと待って!」と思える検診の実情を先日聞きましたので、書いてみます。

 

 知り合いの20代後半の女性から、「最近、乳がん検診を受けたんですよ」と聞きました。「おぉ、それはいいこと!」と思ったのですが、話を聞いて驚きです。

 彼女は、20代後半で視触診とともにマンモグラフィの検査を受けたそうです。私、「それだけ?」と聞き返しました。「そうですよ」との回答。

なるほど。「乳がん検診」=「マンモグラフィ」という図式が、かなり刷り込まれているんだと思いました。

 
 
現在の日本の乳がん検診のガイドラインでは、

 【検診対象】40歳以上

 【検診内容】マンモグラフィ+視触診

 【サイクル】2年に1

 

となっています。

 国がこのように定めているのは、ひとえに『費用対効果』に基づく理由からです。

「毎年、乳がん検診を受けたほうが安心じゃん!」という声が聞こえます。確かに毎年乳がん検診を受けてもいいのですが、マンモグラフィの検診費用と、検診によって実際にどれだけの人の乳がんが見つかり、乳がんで亡くなる人の命を救うことができたかという統計データを見ると、毎年受けても2年に1度でも、大した差がないということみたいです。だったら国民の税金を使う検診制度としては、毎年する必要はなく、2年に1度でいい!ということに国はしているようです。

ですから、これは“必要最低限”と考えて、心配な方は別途自費で30歳代で乳がん検診を受けてもいいし、毎年受けてもいいのです。

 

 一番の問題は、「20歳代でマンモグラフィ検診を受ける必要はあまりない」ということです。これは30歳代も同様と思われます。

 30歳代までの方は、マンモグラフィよりも超音波(エコー)検査のほうがお勧めなのです。マンモグラフィでは、乳がんも乳腺も同じように白っぽく映るので、乳腺が発達している若い女性がマンモを受けても、白く映る乳腺に白い乳がんが重なってしまって、見落としが多いと言われています。その点で、若い女性には、超音波検査のほうが、乳がん検診には有効だとされています。しかも、これから結婚し、子供も育てるであろう女性には、被曝のことも考えると、とくに不安なとき以外、マンモグラフィは頻繁にすることはおススメしません。

 

 現在、40歳代の女性に対して、ガイドラインでは「マンモグラフィがよろしい」ということになっていますが、40歳代でも乳腺が多い人もいますし、マンモグラフィと超音波を併用したほうがいいんじゃないか・・・ということも検討されていて、比較試験も行なわれています。これも、どちらが有効で費用対効果が高いかという、さまざまな角度から判断することになるのだと思います。

 40歳代のお勧め検診としては、マンモ+超音波の併用と言われています。

 

 しかし、しかし、私がもっと疑問に思うのは、前述の20歳代の女性が、乳がん検診のことを「=マンモグラフィ」と思いこんで検診に申し込んでもやむを得ないとして、なぜ検診施設が「20歳代の方はマンモグラフィよりも超音波検査がいいですよ!」と一言アドバイスをしないのか・・・ということです。たまたま担当だった方が無知だったのか、それともとりあえず金儲けか・・と思ってしまいます。

 私の会社で健康診断を申し込んだケースでは、30 歳代以下の社員には、検診施設のほうから超音波を勧められるそうです。それが正しい姿ではないのかと思うのですが、乳がん検診の標準的な考え方を理解して、お金を無駄にせず、自分にとって有効な検診を受けていただければと思います。

 

 でも、なによりも、ふだんからお風呂に入った時など、セルフチェックの習慣をまずはつけてほしいなと思います。

SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 22:09 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

「胸にしこりができる」乳がん以外の病気

ここでは、乳がんと間違えやすい「胸にしこりができる」病気を紹介します。
病気の概要と治療法ついて簡単に記載しますが、これはあくまでも参考で、すべてではありません。特殊事例もありますし、自己判断が最も危険ですので、しこりを発見したら、まずは最寄りの乳腺専門医で受診してください。

乳腺症
25〜45歳(30〜40代?)に多い良性の病気。ホルモンのバランスが崩れることにより、乳房内にしこりができる、乳腺の一部がむくむ、水がたまる、痛みや張りを感じるなど、乳腺組織の一部に変化が生じる。しこりからの出血によって乳頭からの異常な分泌物が出ることもある。症状が月経前に強くなり、月経後軽くなるのが特徴。
がん化することはないが、乳腺症の下に乳がんが隠れていることもあるので定期的な検査は必要。
《治療》 一般的には必要なし ※痛みの強い場合のみ要治療。

線維腺腫
境界がはっきりした丸いしこりで、弾力性があり、指で押すとクリクリとよく動く。痛みはなく、20〜30歳代の比較的若い女性に発症しやすい。良性腫瘍でがん化することはない。
《治療》 治療の必要なし。※しこりの直径が3cmを超えるときは、葉状腫瘍の可能性や美容などを考慮して、摘出手術を行なうこともある。

葉状腫瘍
「繊維腺腫」とよく似ているが、しこりが急速に大きくなるのが特徴。良性の場合がほとんどで、悪性は稀。しかし、悪性と良性のボーダーライン上のものや、良性であっても再発を繰り返す場合も多く、良性が悪性化することもある。悪性=肉腫の場合は転移することもあり、肺に転移した場合は死に至る場合もある。
《治療》 摘出手術 ※悪性のものは正常細胞も含めて大きくとる必要がある。場合によっては乳房切除が必要。

乳腺炎
細菌感染によって乳腺に炎症が起こる病気。乳房の赤み、腫れ、痛みや高熱などが現れたり、しこり状になったりするなど、「炎症性乳がん」と症状がよく似ている。とくに、授乳期に、母乳が乳房内にうっ滞して炎症を起こすうっ滞性乳腺炎が多く、ここに乳頭から細菌が進入すると化膿性乳腺炎となって膿みが出るようになる。
《治療》 抗菌薬の投薬治療 ※膿ができた場合は吸引。

乳管内乳頭腫
乳頭に近い乳管内にできる良性腫瘍で、しこりは、境界がはっきりしていてやや硬い。40〜50歳代に多い。乳頭から血の混じった分泌物が出る病気の約30%を占める。たくさんできる場合はがん化する可能性がある。
《治療》 摘出手術。

のう胞(のう腫)
乳管が袋状に膨らんで中に黄色の液体や、濃縮した乳汁などが溜まって起こる乳腺の良性の病気。一つだけのこともあれば、両側の乳房に多発することもある。痛みがあれば、中の液体を針で吸引することで症状は改善する。超音波検査、マンモグラフィで診断可能。
のう胞の中にがんが隠れている場合もあり、針で吸引した液体を細胞診する。
《治療》 液体の吸引。
SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 21:18 * comments(7) * trackbacks(0) * pookmark

まず、乳がんのタイプを把握する

一言で「乳がん」と言ってもいろいろなタイプがある。
大きく私の「乳がん」を分類すれば、自分で言うのもなんだけど、あまりいいほうではない(>_<)。。。。。。だからと言って、それほど悲観もしていない。
今では経過観察だからほとんど会うともないけど、私は主治医を尊敬し、信頼している。こうしている間にも、主治医がどんどん新しい「乳がん」の治療法を発見してくれて、万が一、私が再発しちゃった場合でも、最善の治療を見出してくれると信じている。
でも、再発しちゃったら治ることはない。これは悲観ではなく、現状の事実なので、事実は事実として受け止めなければならないね。

では、「あまりいいほうではない」私の乳がんタイプとは・・・。



下の2項目については、私はあまり把握をしていない。私の治療方針を考える上で、大きく考慮されたであろう項目は上の5項目と思われる。

私は、「治験」というものに参加し、次のような治療を1年間行なった。
→「抗がん剤治療A/C(約3か月)」
→「抗がん剤治療▲織ソール(約4か月)」
→「放射線治療(約2か月)」
→「放置期間3か月」
そして、1年後の2006年3月に「センチネルリンパ節生検&乳房温存手術」を受ける。
発見当初は、リンパ節転移の疑いがあったが、最終的な「センチネルリンパ節生検」の結果としては、「転移なし」だった。ちょっとワーイ\(^o^)/だが、これをどう捉えるかは微妙だなーと私は思っている。

私は、全く医療に詳しくないので、こういったブログが果たしていいのかどうかと迷ったが、私の経験が誰かの参考になるのであれば意義のあることだと思い、公表することにした。
これを読まれた方、特に患者さんやその周囲の方には、くれぐれも念を押しておきますが、あくまでも私の一つの事例であり、医療従事者でもない私の個人的考え方も含まれていますので、決して「正しい」ものばかりではありません。それに、「乳がん」の治療は日々進歩しています。自分の乳がんのタイプをきちんと把握して、主治医とよく相談し、治療方針を決定していく上での、参考材料になればと考えています。
内容に関して質問があれば、個人的考えでよければ、喜んで回答させていただきます。
SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 18:09 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark
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