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片野あかりさんと「良性」診断について

 このブログにたどり着いた方は、主にトリプルネガティブ乳がんついて調べられている方が多数かと思います。
それだけトリプルネガティブの乳がんについては、少数で正しい情報がなかなかないのだと思います。
しかも、「たちが悪い」というイメージが強い・・・
これじゃ、本当に希望を持てといわれても難しい話になっちゃいます。

最近、『三十路、独り身、リアル乳ガン闘病記』の作者、片野あかりさんが昨年亡くなられていたことを知りました。
2010
8月の発行で、翌年、つまり昨年の初めに再発されて年末に他界されたようです。

気取らず飾らず、正直な気持ちが元気よく書かれていて、30歳の前半にもかかわらず若い人たちに健康の大切さを説いて回っていたという、頼もしいキャラクターの片野さんのこの本は好きでした。
まぁ、正直に言うと、オバさんの私には、ところどころ若者言葉に躊躇するところがあったのですが、つっこみどころも鋭く、若者らしくていいのではないかと思っていました。
それだけに、昨年末に亡くなっていたと知ったときには、かなりどよーんとした気持ちなりました。

片野さんもトリプルネガティブの乳がんだったようですが、明らかに異なるのは、彼女は32歳だったかな?のいわゆる「若年性乳がん」。
映画になった『余命1ヶ月の花嫁』の主人公も「若年性乳がん」です。
若年性かどうかは、35歳が分岐点になるようです。
若年性の場合、トリプルネガティブであることが多い(本当でしょうか?)みたいですが、本当に本当に彼女たちは稀なのです。
トリプルネガティブの乳がんの多くが、その運命をたどっているわけではありません。

私は、手術後、無治療で6年がたちますが、今でも普通に、再発なく過ごしています。

いわゆる早期乳がんでもなく2期でした。

片野さんの場合には、非常に悔しい思いもされたと思いますが、最初にしこりを見つけて病院にかかったとき、「良性」と言われてしまったのです。
「良性」とお医者さんに言われたら、誰だって安心しちゃいますよね。
でも、半年くらいたって、そのしこりが確実に大きくなっているのを自覚して再度病院に行ったら、
「どうしてもっと早く来なかったんですか! 異変があったらすぐに来るように言ったでしょう!」
と叱られたと書いてありました。
ここの件が、私にはどうも府に落ちないところとして、今でも疑問に残っています。

このお医者さんは何をもって「良性」と診断したのでしょう?
この本には、そのときどんな検査をしたのか書かれていないのでわからないのですが、何か検査をきちんとやった結果の診断なのかしら?と思うのです。
素人の浅はかな私の知識だと、「良性」のものが「悪性」に変わることはなく、大抵の場合「良性」の裏に隠れている「悪性」が大きくなってくることがあるらしいとは聞きました。
彼女は、半年足らずで、しこりが明らかに大きくなっていることに気づいています。
きちんとした検査をしないで「若いから乳がんではないだろう」とたかをくくって「良性」と言ってしまったのか、それとも検査をきちんと行なったにもかかわらず、密かに「良性」の裏側に隠れていた「悪性」を見つけられず「良性」と診断してしまったのか・・・。


私の場合も、半年前の乳がん検診の触診ではまったく気づかれず、半年後に、2センチ近くなったしこりを自分で触って見つけてびっくりした経緯はありますが、彼女の場合、半年前に、そこにしこりが確実にあったのだから、ちゃんと検査すれば、本当はその時点で乳がんだとわかって、早く治療を始めることが可能ではなかったのかとも、思えなくもないです。
しかし、今となってはわかりませんし、片野さんは帰ってきません。

若い人のしこりは「良性」のことが多く、たまたま稀だった片野さんが不幸だったのでしょうか?
難しいなと思います。

ただ、片野さんが亡くなられてあらためて思うのは、

医療者は、明らかでない限り「良性」という言葉を使わないでほしい。「異変が出たらすぐ来てね」と言われても、一度ヤバイと思っていたことが大丈夫!という「良性」のお墨付きをもらったら人間、なかなか異変を感じたところで、
「なんかおかしい?でも良性って言われたから大丈夫よね。もうちょっと様子みよう」
と、自分に再度悪いことが降りかかってくるなんて思いは打ち消しちゃうんです。
いいことは何回でもあってほしいけど、何回も嫌な思いはしたくないんです。

きちんとした検査結果が「良性」だったのであれば、それは別問題なので、仕方がないでしょう。

 

患者というか、しこりの存在があったり何か異常があって検査をした女性は、たとえ「良性」と言われても、その裏側に悪者がこっそり隠れていて、検査か゛終わってから出てくる可能性があることも頭において、もしちょっとでもおかしいな?と思ったら、「良性」と言われていても病院にすぐ行くようにしてくださいね。

とくに、「しこりが大きくなっているように感じた」場合は、なおさらです。

 

片野あかりさんのご冥福をお祈りいたします。

SUN×SUN 昌子 * 乳がんニュース * 20:12 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

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