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るるさんへ 〜トリプルネガティブ?期の治療の考え方〜

JUGEMテーマ:健康

るるさん、こんにちは。コメント拝見しました。

治療方針を決める一番大変なときなのに、お返事が遅くなってごめんなさい。

絵を描いてご説明しようと試みたのですが、すっごい絵が下手だということが判明して、断念しました。

なので、文章になってしまいますが、私の考えをお話ししてみます。

今後、図解に成功するようなことがあったら改めてアップしたいと思いますが、あまり期待しないでください。

●トリプルネガティブの治療の選択肢

まず整理しますと、乳がん治療には、

?手術

?放射線治療

?ホルモン剤治療

?分子標的剤治療

?抗がん剤治療

という治療法があります。(最近、トリプルネガティブも個別が治療が可能になってきたというようなことも耳にしましたが、私には詳しくはわかりません。ごめんなさい。)

トリプルネガティブ乳がんは、薬を使った治療???のうち、?と?は効果がないため、施せる治療が???に限られてしまうということです。

●なぜトリプルネガティブの予後が悪い?

「ホルモン感受性」のあるタイプの乳がんは、例えれば、おっとり型ののんびり屋さん、

「トリプルネガティブ」の乳がんは、例えれば、せっかちでじっとしていられない腕白坊主、

という感じかなと、私は思っています。

じっとしていられない腕白坊主のトリプルネガティブの乳がんは、増殖スピードが速く、浸潤や転移しやすいため、予後が悪いということになるのだと思います。

また、3〜5年継続できるホルモン剤治療ができないため、トリプルネガティブは、手術・放射線・抗がん剤治療で、短期決戦で一気に乳がんを退治しなければならず、このときに退治できなかった場合、「予後が悪い」という結果になってしまうのだと思います。

●トリプルネガティブは抗がん剤が効きやすい

これは、よく言われることです。私もよく効いたほうでした。ただ何にでも当てはまることですが、治療が100%でない限り、98%効くといわれても、100人に2人は効かない人がいるということに変わりありません。これは、手術にしても、放射線にしても、何をやっても可能性としてリスクは残ると思います。

エコーを見て、「これは抗がん剤が必要そうなタイプだね」というコメントは、トリプルネガティブの可能性が高いと判断されたからの発言ではないでしょうか?

●トリプルネガティブで抗がん剤をいつやるか

まず、ステージ1期以内で「乳がんが乳房の外へ出ていないことが明らかな方」であれば、すぐ手術をして完全に乳がんを取りきる!というのも良いかもしれません。

ですが、ステージ2期のるるさんは、私もステージ2期でしたが、術前の化学療法(抗がん剤治療)を勧められることが多いと思います。

るるさんのように、もし抗がん剤が効かなかったらリスクが高いから、原発をさっさと取ったほうがいいと思うのも最もだと思います。

では、るるさんの方法で、先に手術をすると仮定して考えてみましょう。

●手術を先にした場合のイメージ

るるさんの乳がんはステージ2期で、リンパ節転移はないとしても、3.6センチですと相当切除部分が大きくなり温存しても形が損なわれるため、全摘の可能性が高いのではないでしょうか?

今では、再建の技術も相当高くなってきているようで、今ではあえて温存せず、全摘して、再建するケースも増えているようです。

ただ、余談ですが、再建については、私としては、これが医療側の儲け主義ではなく、患者の皆さんがいろいろ考えた結果のことであってほしいと思っています。再建には、温泉にも躊躇せず入れる、喪失感を取り戻せ心が明るくなる、洋服に困らないなどのメリットもたくさんあっていいと思いますが、もちろんお金もかかることですし、手術の内容や再建してのデメリットなどもよく理解されてから判断してください。

で、全摘したのち、次に抗がん剤となります。非浸潤がんではないるるさんは、他への転移の可能性も考慮して、「再発防止」のために抗がん剤もやりましょう!と言われると思います。

手術をして原発の乳がんがなくなったるるさんは、効いているかどうかわからない抗がん剤を受けることになります。これは、先生方にも効いているのかどうかわからないと思うので、「効いていると願いたい」という気持ちだけで行われると思います。効いた場合はいいのですが、効いていない場合は、乳房を出て、どこか別の場所へ流れて行ったがんがいた場合は、やっつけられなかったということになります。つまりは再発の可能性が出てくるということです。

●抗がん剤を先にした場合のイメージ

手術前に抗がん剤をします。もちろん、しこりは残っています。

だいだい1回目の抗がん剤で、効くか効かないかわかると思います。私の場合は一目瞭然でしこりがだいぶ小さくなったので、効いていることを自分でも実感しました。

抗がん剤が効いたなら、もちろん温存も可能になる場合もありますが、あえて不安の種は残さない!と全摘にする方もいるようです。それは、るるさんの判断になってきます。

で、もし効かなかった場合、抗がん剤にもいくつかの種類があるので、違う抗がん剤に変えるという選択肢もあると思います。こうやって効く抗がん剤を模索できるというのも、術前のメリットだと私は思っています。

ただ、一番悪い結果としては、どの薬も効かなかったということかもしれません。その場合は、即手術になると思いますが、ここがるるさんの懸念されているところですね。しかし残念ながら、私には抗がん剤を先にやって効かなかった場合のリスクというのが、知識も経験もなく説明できません。肝心なことなのにごめんなさい。

●それぞれのメリットとデメリットのまとめ

これは私の勝手なまとめですが、それぞれのメリット=○、デメリット=×は下記のようになるのではないでしょうか。

<手術が先>

○原発をさっさと取れるので、気持ちが楽

×抗がん剤をやった場合、効いているかどうかは不明

<抗がん剤が先>

○抗がん剤の効き目がわかる

○効いた場合は温存の可能も出てくる

×効かなかった場合、どうなるかが不明。リスクが高まるのか?

×原発があることで、心の不安がぬぐえない

●最後にるるさんへのアドバイス

私にはるるさんの懸念事項についてお答えできませんでしたし、私が書いたことがすべてとも限りません。治療方針を決める目安は、100%の治療がないのであれば確率の高さと、あとはるるさんのこだわりや納得度合いではないかと思います。

るるさんが判断に迷われるようでしたら、疑問点はやはり先生によく聞くべきだと思います。

先生に聞きにくい雰囲気があるようでしたら、

・メモに考えや質問を書いて持っていき、診察室に入ってすぐに渡す

・診察前に看護師さんを捕まえて、看護師さんを通じて聞いてもらう

など、対策をしてみてはどうでしょうか? 看護師さんも使いようですよ。慣れた看護師さんなら、親身になってくれたり、いろいろ教えてくれることも多いはずです。

そもそも、どんなに忙しかろうが、医師には説明責任もあるはずで、患者が治療方針を決めようとする大切な質問に答えるのは医師の責務と考えますので、遠慮することなどありません。質問して、そんな質問するな!って感じの態度をとるようなら、うーん、そのお医者さんで大丈夫?と思いますので、勇気をもって質問してください。

るるさんがたくさん治療について勉強して、必死で考えている姿をみたら、お医者さんも看護師さんもきちんと答えてくれるはずと私は思っています。

長くなってしまった割に、肝心の答えがだせずゴメンナサイですが、いずれにしてもるるさんの治療がうまく行くことを祈っています。

SUN×SUN 昌子 * 乳がん学習ノート * 23:49 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

コメント

昌子さま、

見ず知らずの私のために、貴重なお時間を割いてアドバイス頂き、深謝しております。
今週の診察までに昌子さんに頂いたアイデアをもとに、疑問点を箇条書きにして先生にぶつけてみます。
クリニックの先生には、手術先行でも抗がん剤先行でも、最終的な結果に違いはほとんどないと言われました。あの時他方を選んでいれば良かった!となるほどの違いはまずない、と。
納得出来るような出来ないような。苦笑。

本当に有難うございました。気持ちを強く持って頑張ります。
Comment by るる @ 2016/08/30 12:09 AM
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