リエコさんへ 〜私が乳がん完治を目指してやったこと〜

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結果をお知らせいただき、ありがとうございます。
ここのところ自宅でパソコンに向かう時間が少なく、申し訳ありませんが返信をプログにアップさせていただきます。
とりあえず、私はリエコさんの気持ちの落ち込みが心配でしたが、リエコさんが生きるためにパワーアップした感じのメールで、ちょっとほっとしたというか、私も元気をもらいました!
リエコさんがガンを克服するために模索しているようですので、私も率直に自分の体験からお話しますね。


■食事は、バランスのよい食事をとること
これは、私もいろいろ試みたりしましたが、結果的にここに落ち着きました。ありきたりな回答でごめんなさい。
治療中は周囲の方からガンが治るサプリメントとかなんやかやと勧められました。で、私はそういうことはよくわからないので、主治医に成分表などをもって行って訪ねたところ、カボチャなどのカロチンががんに効くとか言われているが、適量なら効果的だが、とりすぎると逆効果な結果となるとききました。その適量は、日常的にバランスのよい食事をしておくとで十分とれると聞きました。

■私の必須アイテムは野菜と5穀米
バランスのよい食事の中でも、私は多品種を心がけていて、ご飯も白ご飯ではなく5穀米にしていました。
抗がん剤中は、感染などを考えると生ものなどは極力さけたほうがいいと思うので、私はてっとり早く野菜スープを作っていました。キャベツ、にんじん、たまねぎ、ジャガイモ、絹さや、ブロッコリーなどをトマトの缶詰を使ってトマトスープにして食べていましたよ。
でも、食欲がないときってあると思うので、そんなときは、薬味盛りだくさん(ネギ、オクラ、キュウリ、しそ、スプラウト、しょうがなど)のソーメン、これははっきりいって薬味とソーメン1対1です(笑)。
食事のバランスについては、下記を参考にしてみてください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html


■毎日欠かさないのはビタミンBとC+梅干+豆腐

水溶性のビタミンは、体の中に貯蓄できないので、抗がん剤中は、チョコラBBとハイチオールCを毎日飲んでいました。

加えて、ほぼ毎日に近く食べていたのは、グレープフルーツ、梅干と豆腐でしょうか。

とにかく、免疫力がなくなっていることを考えて、風邪をひいたり食中毒を起こさないように気をつけていましたよ。

 

■お酒と冷房は控えめにしました。

なんといっても抗がん剤は体に負担がかかります。なので、それ以上に体の負担にならないことをしない!ことにも気をつけました。

お酒は控えたほうがよいという通説もあるので控え、冷房も、あまり体を冷やすと疲れたり風邪をひく原因にもなるので、極力カーディガンを持ち歩く、冷やさないようにしました。

 

■睡眠はたっぷりとる!

ガンに克つには、体力が必要です。体調がいいときは運動や散歩など無理のない範囲で体を動かし、あったかいお風呂に入って睡眠をたくさんとるようにしました。逆に、ちょっと疲れたナーと感じるときには、あえて無理しないようにもしていましたよ。

 

私が、治療中に心がけていたのはそんなところです。

とはいえ、今もそのときからあまり変わっていなくて、似たような食生活です。もちろん、適度な魚、肉はもちろん食べています!決して嫌いじゃありません。最近は、量より質です!

 ところで、アガリクスは、がんに効果はないみたいですよ。下手すれば発ガンを促進しかねないので、摂取には注意したほうがいいと思います

下記を参考に読んでください。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/060213-1.html

ガンに克つために、いろいろ試みたいという気持ちはすっごくよくわかります。
でも、上記のようなこともあるので、まずは、日常の食生活で、無農薬だとか、減農薬だとか、添加物の少ない食品をとるとかに気をつけることをオススメします。

SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 14:45 * comments(29) * trackbacks(0) * pookmark

満7年たちました!

あっという間に、また1年がたちました。
今月初めに行った7年目検診の結果も「異常なし!」
血液検査の結果も、善玉コレステロール値と、アレルギー値が高いこと以外はなんの指摘もなしでした¥(^ ^)/ わーい。
善玉コレステロールはいいとして、アレルギーに関しては、「花粉症が苦しいです〜」と泣きを入れたら、花粉症の薬を処方していただき、病院に行かなきゃ!と思っていたので、一石二鳥でした。

でも、実は、花粉症になったのって、私の場合、乳がん治療が終わったあとからなんです。
乳がんをやる前は、「花粉症の人ってかわいそー」って感じで他人事だったんだけど、乳がん治療を終えて1−2年したころから、春になるとグスグスいいはじめて、今では、1年の半分くらいはマスクをはずせない重症患者。ふー。
花粉症、どうやったら治るのか・・・。やっぱり、毎日のヨーグルトなんだろうか・・・。
花粉症を治すいい方法があったらぜひ教えてください〜。

で、なかなかプログを更新できないでいる間にも、多くの方からメッセージをいただきました。
その後も皆さんは、乳がんに負けず、過ごされていますでしょうか?
個別にお返事をさせていただいた方もいらっしゃいますが、全員が乳がんに負けず、充実した心で毎日を過ごされていると願いながら、ときどき遠い青い空を見ています。


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SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 12:37 * comments(18) * trackbacks(0) * pookmark

運命を生きる 〜浅野史郎さんの講演を聞いて

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昨日、キャンサーリボンズが主催する『がん支えあいの日』記念フォーラムに行ってみました。

各がんの専門医によるトークは、参加者にわかりやすいようにと、お笑いネタや一般の方にも身近なネタを取り入れるなど、先生方もだいぶ頑張って工夫しているのがよくわかり、面白いながらもわかりやすい内容でした。

これまで何度かこういったフォーラムに参加しているので、そのような先生方のお話はもちろん勉強になったのですが、今回は、患者としてお話をしてくださった、難病と言われるATL(成人T細胞白血病)を克服された元宮城県知事の浅野史郎さんのお話がとっても面白いとともに、共感を抱きました。

 

浅野史郎さんがそんな難病を患っていたとは全く知らなかったので驚きとともに、浅野さんの病気との向かい方がかなり私が抱いたものと近いものだったので、・・・とはいえ、浅野さんのほうがよっぽと考えが研ぎ澄まされていますが・・・、いいエキスをいただいた感じがしました。

 

浅野さんの病気は、白血病の中でも最も治療が難しく、「発症したら助からない」と言われていて、完治には骨髄移植をするしか方法がないという病気だそうです。

浅野さんの病気が発症したのは、20095月。3年前です。

浅野さんは、ATLウイルスに感染しているのは知っていたそうですが、そのうちの1000人に一人しか発症しないということで、よもや自分が・・・と思っていたところに、発症の告知を受け、さすがの浅野さんも頭が真っ白になったとお話されていました。

 

浅野さんは、告知後、喫茶店で奥さんに「病気と闘う。必ず勝つ!」と宣言したそうです。そう宣言してからは、病気との闘いに勝つことしか考えなくなったので、病気への不安がなくなったと言っていました。これは、勝つ!と決めたところから、勝つことしか考えなくなったので、負けることや余計な心配事を考えなくなり、病気と闘うことに集中できたからだろうと語っています。

このとき浅野さんは「根拠のない成功への確信」と「チャレンジド」というキーワードを掲げてお話していました。

 

病気もそうですが、何かどうしようもない困難や試練に出合った時、根拠なんてなくてもいいから、自分はこの病気(困難)に勝てる!勝ってみせる!と強く思い、それに全力で立ち向かっていくことが大事なことなんだろうと思います。今どき古いかもしれないですが、なりふり構わず「がむしゃら」に、戦いだけに、病気を完治させることだけに集中することが大切なのだと思います。最近は、情報が溢れすぎているので、みんなが頭や理屈で現状を分析して、落ち込んだり、悲しんだりすることも多いのかもしれません。だから、みなさんも、まずは自分が乳がんを克服して治った姿だけを毎日毎日イメージして、治ることを強く願って日々生活してほしいなと思います。

 

また、浅野さんは、「チャレンジド」という言葉も使っていました。

これは、神様から「さあ、この困難を跳ね返してごらんなさい!」と試されているのだと考えたそうです。この辺も、私と病気のとらえ方が似ていると思ったところですが、病気は神様から与えられた試練。神様から私たちが試されているのです。それは運命であって、どんなに考えたり悩んだりしたところで、その運命からは逃れられません。逃れられないなら、神様からの挑戦に受けて立つ・・・これがチャレンジド(チャレンジの受身形)で、「必ず勝ってみせる!」という強い意志に変わったのだと思います。

 

「強く思う」ということはとても大事だと思います。

「念」という言葉がありますが、良いことだけを考えて行動していけば、不思議にいい結果を得られます。逆に、悪いことばかりを考えた行動をしていくと、何をやってもいい結果が得られません。悪循環に陥ります。

どんなにつらい状況や困難な状況にあっても、抜け出る道が全くないわけではないはずです。

浅野さんも、「発症したら助からない」と言われた難病を発症して3年、難しい骨髄移植をも乗り越え、まだ拒絶反応などもでたりするようですが、普通に生活できるまでになり、マラソンでいうと35キロ地点。完治までのラストスパートの段階とのことです。

 

浅野さんのトークは15分という短いものでしたが、お話された浅野さんの闘病生活について『運命を生きる』という本になっています。

私の本もお勧めですが()、浅野さんのこの本も、いいエネルギーをもらえます。元宮城県知事というと、内容が難しいと思われるかもしれないですが、あんまり難しい言葉も登場せず、わかりやすい言葉で書かれていますので、読んでみてください。

 

SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 17:35 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

術後6年目の検診もクリア!

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2005年の3月に乳がんの告知を受け、2006年3月に手術・・・・、あれから無治療で6年がたちました。
2月に6年目の検査があって昨日結果を聞いてきましたが、ぜーーーんぶ「正常値」で、問題なしとのこと。
よかったーーー(^O^)/。
乳がんを経験すると、1年1年が大きな意味をもってきます。
この一年再発なく無事クリアできたことに胸をなでおろすとともに、次の一年も無駄にしてはいけないなと思います。

トリプルネガティブの私は、まず術後3年目の検診まで再発なく過ごすことを目標にしてきました。
6年目をクリアした今は、乳がんの再発リスクが少なくなると言われている10年目を目標にしたいと思います。
そのためにも次の3つはさらに心がけていきたいと思っています。

‥度な運動をする(歩く、ヨガ、ストレッチ)
△酒を控えめにする
仕事もプライベートも一生懸命やるけど、楽しくやる!

トリプルネガティブでも、人生はポジティブに!いきたいです。
SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 22:24 * comments(7) * trackbacks(0) * pookmark

まるさんへ ★トリネガの術前化学療法について

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まるさんへ

こんばんは。コメントありがとうございました。

まるさんのご質問は、お医者さまに聞いていただいたほうがよいような専門的な内容ですので、私には少し難しい内容ですが、参考になればと思い、私が思ったことを書かせていただきます。あくまでも体験者のひとつの素人意見として読んでくださいね。

 

私も今年2月14日に針生検の結果トリネガと言われました。生検後の顕微鏡の写真を見た医師が「HER2は陰性だが、写真を見た限りでは薬剤に染まっている箇所もわりとあるので術中病理診断ではHER2が陽性と診断される事もあるかもしれない」との事でした。そのような事が実際にあるのでしょうか?

 

HAR2陰性の診断が、術中病理診断で陽性と診断されることがあるかどうか

 

私は医師ではあませんので、残念ながら明確な回答はできません。

できれば、専門的な知識のあるお医者さまに聞いていただきたいのですが、仮に私がお医者さまに質問するなら・・・として考えてみました。

    まず、まるさんがHAR2陰性」と診断されたとき、何の検査をしたかがわかるといいと思います。

きちんとした検査結果なのか、簡易的なものなのかどうか判断する必要があると思います。

    HAR2陰性が陽性に変わることはないと思いますので、まるさんの場合、現時点での検査でわかる範囲が「陰性」と読み取れます。

HAR2には4段階の診断結果があります。

「陰性 0」「陰性 1+」「擬陽性 2+」「陽性 3+」

です。まるさんの場合、「陰性 1+」か「擬陽性 2+」の微妙なところ…という医師の診断なのでしょうか?

 

それから某大学の教授が「がんサポート」のHPに書かれた文章を読みますとトリネガの患者さんは術前に化学療法をする事が大切とありました。ですが今の主治医からは大きさ2.2センチの腫瘍ステージa(病理診断後にこのステージが変更される事もあるのでしょうか?)なら敢えて術前療法をして、もし効かなかったらがんが大きくなるだけなのでそんな勝負をかける必要はない」とアドバイスされました。術前療法のメリットはどの抗がん剤が効くのかを把握できる、とありましたが術前に化学療法を受けている方の方が多いのでしょうか?

 

■術前に化学療法を受けるべきかどうか

 

戸井先生のコメントでしょうか?

戸井先生は、乳がん治療ではかなり信頼できるお医者さまです。基本的に信じて間違いないと思います。

私も術前化学療法をしました。

1.8cmで見つけたしこりも、検査をして抗がん剤の治療に入る1か月半後には、3cmを超え、4cm近くなっていました。

正直、私の素人判断ですが、まるさんの主治医の「大きさ2.2センチの腫瘍ステージaなら敢えて術前療法をして、もし効かなかったらがんが大きくなるだけなのでそんな勝負をかける必要はない」という意味がよくわかりません。

術前療法は「勝負」ではないはずです。一か八かでやるようなものではないと思います。

ここでポイントとなるのは、「リンパ節転移があるかないか」だと思います。


まるさんは、現在、リンパ節転移についてはなんと言われていますか?

    確実にリンパ節転移がないなら、全身転移の可能性が極めて低いと思われるので、先に手術という考えもあるのかもしれません。

    転移の疑いがあるのなら(これは私と同じです)、間違いなく、術前化学療法ではないでしょうか。抗がん剤が効くかどうか、またどの抗がん剤が効くかを、術前の化学療法で把握するのが望ましいのではないかと思います。

手術は「局所療法」、化学療法は「全身療法」です。

全身へ転移している恐れがないと断言できるなら、「局所療法」の手術でいいでしょう。

しかし、全身への転移が懸念される状態にあるとき、トリネガの私たちの味方になってくれるのは「化学療法」しか今のところありません。手術で大きなしこりの塊は取っても、リンパ節を通っていった小さながん細胞を放っていいたら、やがて転移した別のどこかでがんが大きく成長し、それこそ取り返しがつかない(転移再発)ことになります。再発したら、基本的にもう乳がんは治らないと思ってください。

だから、この転移したかもしれない細かながんをやっつけるためにも、今しこりがあるときに抗がん剤の効き目を把握しておくことが重要になるのです。

トリネガは、比較的、抗がん剤が効くことが多いらしいです。もし、手術をやってそのあと抗がん剤・・・となった場合、「効いているかどうかわからない抗がん剤治療をやる」ことになるのです。

まるさんは、どちらがいいですか?

ぜひ、セカンドオピニオンを受けてみてください。

 

■病理診断のあとにステージが変更になるかどうか

・・・ですが、うーん、これは私にもよくわかりませんが、病理診断をどこでやるかではないでしょうか?

私の場合の病理診断は、化学療法半年、放射線1.5か月、放置期間3か月という約1年の治療を経て行った手術で取ったしこりで調べられました。もうそのときは、ステージがどうのこうのという時期ではありませんでした。

ステージをなんのために把握するかというと、これからどんな治療をしていくか決めるためだと思いますので、治療が終わったあとのステージの把握はあまり意味がないのではないかと、私は思っています。

 

 

予後を考えると、自分に効く抗がん剤を明らかにしておいた方が再発した時に安心なのでは?とも思いますが、怖いのでサッサと切ってしまいたいという思いとが入り交じって、20日後に控えた手術を予定しながらも、「がんサポート」での論文を書かれた病院からセカンドオピニオンをもらうべきかどうか悩んでいます。今の治療方針に納得行くセカンドオピニオンをもらえたなら安心ですが、全く逆の事を言われてしまったら迷いすぎて手術の機会も逃してしまいそうで不安です。

お手数ですがアドバイス頂けないでしょうか。

 

■「再発」よりもまずは「完治」を考えて!

予後を考えると、自分に効く抗がん剤を明らかにしておいた方が再発した時に安心なのでは?

・・・とありますが、まるさん!ダメダメ。

なぜ「再発したときに安心」なんとことを考えるんですか?

術前化学療法についてのところで書きましたが、再発したらもう治らないんですよ! 今しっかりと治療して、「再発させない」ことをまるさんには考えてほしいと思います。
再発させないために、極力今効く抗がん剤を見つけてやっつけてしまう! そこが大事だと思います。それで、完治したらこれほどいいことはないでしょう? 

でも万が一、残念なことに再発してしまったとしても、そのときはそれこそまるさんのおっしゃるように効く抗がん剤がわかっていれば対処はしやすいと思います。

嫌なしこりを早くとってしまいたい気持ちはわかります。でも、よく考えてみてくださいね。

今回は私が知りうる範囲でお答えさせていただきましたが、ぜひ専門のお医者様のセカンドオピニオンを受けていただくことを心からお勧めします。

 

SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 23:56 * comments(5) * trackbacks(0) * pookmark

あたぴさんへ 〜余命について〜

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あたぴさん、こんにちは。

コメント拝見させていただきました。

もう手術は終わられたのですね?

術後の経過はいかがでしょうか?

トリプルネガティブと聞いて、それがどういう乳がんなのか知るとやはり怖いですよね。

私もそうでした。

でも、術後5年がたった今でも私は無治療で生きています。

普通の人と変わらず仕事をしています。この年末は普通の人と変わらず、徹夜続きの生活も送っていました。(あんまり体にはよくないことなので、こちらはお勧めしませんが・・・)

 

今は年に2回定期検査を受けていますが、今のところ再発もしていません。

というと、たいていの人からは「早期発見でよかったですねー」と言われますが、浸潤がんでしたし、手術のときは腫瘍が3センチを超えていたので、全く早期の範囲ではありません。リンパ節転移も疑われていました。

ただ、リンパ節転移のきちんとした検査はしていませんので、定かではありませんが・・・。

 

日本人は几帳面なので、意外に物事を明確にしたい方も多いように思います。

そして、なにかしらかの「枠」に収めたがる気がします。

もちろん、自分の病状をきちんと把握することは決して悪いことでありません。むしろ大事なことです。

私は、治療当初は乳がんの知識が少なかったので、知識がついてきた後から、なぜリンパ節転移の有無をはじめに検査をしなかったのか疑問を感じたこともありました。でも、今になって思うと、「あのときにそれを知ってどうしたんだろう?」とも思うようになりました。

乳がん治療に関する知識が極めて少なかった私には、じゃあ、「リンパ節転移があります!」と言われたところで、何ができたのだうと考えると「ただ怖がるだけ」だったような気がします。もし明確に「転移がある」と言われていたら、悪いことばかりを考えて、治療に向かう気持も半減していたかもしれません。

本当は高い確率で転移はあったと思うのですが、そこを明確な検査をせず、あいまいなまま治療に向かわせてくださったおかげで、余計な恐怖を考えることもなく、私はかなり能天気な前向きな気持ちで治療に専念することができました。

これについても、今でも中村先生にはとても感謝しています。機械的に物事を処理していく医療ではなく、いろいろな状況を考慮した人間だからこそできる治療をしていただいたと思っています。知ってマイナスになるくらいで知らなくていいことは知らなくていいのです。

 

あたぴさんは、転移していると告げられたのですね。

主治医の先生があたぴさんにリンパ節転移を告げたのは、余命を知ってほしいからではなく、「だから、しっかり治療しましょうね」とおっしゃったのではないでしょうか?

余命を心配する気持もよくわかります。私などは、乳がんと聞かされたときに余命を先生に聞いてしまいました(無知でした・・・苦笑)。

 

リンパ節転移と聞くとやはり余命という、なんとなく世の中で言われて枠の中に収めがち。でも今日生まれた赤ちゃんも、これからは確実に余命を生きるのです。限られた命を生きるのが人間ですよね。人によって長い短いはありますが、皆おんなじ。動物も虫も植物も、です。

気になるあたぴさんの余命については、具体的な病状を把握している主治医の先生に聞いていただくのがよいと思います。もしかしたら、主治医の先生には聞きにくい感じですか? もしそうなら、話しやすい看護師さんに聞いていただくとか、メモなどで先生へ質問するのもよいかもしれません。

 

ただ、あたぴさん、その結果がどうであれ、主治医にもあたぴさんの余命がどれくらいなのか、本当はわからないと思います。きっと誰にもわからないんじゃないでしょうか。出てくるのは統計として出ているデータの数値上のものではないでしょうか? それも何年も前のデータとか・・・?

それを参考にするのは悪くはないと思います。

でも、余命3か月と聞かされたがん患者さんが3年生きたとか、末期だと言われていたがん患者さんが5年生きたとかよく聞く話です。最近の乳がん治療はかなり進んでいるので、そんなことも不思議ではなくなってきています。

 

今、一番大切なのは、余命がどれくらいであっても、あたぴさんが、今しっかり乳がんを治すことに専念することだと思います。余命を怖がって悩んでいても、軌跡は起こりませんし、怖さは消えることはないと思います。

その時間を、体にやさしい毎日の献立を考えるとか、体調がいいときはヨガやストレッチをして体を動かしてみるとか、お天気のいい日は散歩をしてみるとか、自分の心と体にいいことをする時間にしてみませんか? 趣味があれば、趣味を楽しむのもいいでしょう。

乳がん患者であっても、生きている今を楽しむことを消して忘れないでくださいね。

 

不安なときは、いつでもご連絡ください。

今日、東京はいいお天気です。

あたぴさんの町はいかがですか?

SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 11:42 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

新年にあたって

あけましておめでとうございます。

昨年は、途中から私事が大変忙しくなり、ブログを更新できないでしまいました。

読んでくださっている方には大変申し訳ございません。

 

そんな中でも、昨年は、私の本を読んでくださった方から、たくさんのメールやお手紙をいただき、私の本が少しでも誰かの役にたったことを実感することができて、嬉しかったです。

ご連絡いただいた方には、極力お返事を差し上げるようにはしているつもりですが、もし、差し上げられなかった方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。

お手紙には、乳がんの患者さんご本人からのものはもちろんですが、ご家族からのものも結構あったことには驚きました。

 

リハビリに励む患者さんである奥様の後遺症がなかなか治らず、痛みがとれない奥様の状態がよくなるようにするにはどうしたらよいかという奥様への愛情あふれるお手紙や、患者さん本人には直接どういう具合なのか聞きにくいが、私の本を読んで乳がんという病気と治療について理解でき、患者と暮らす家族としてはとても参考になる!というお言葉をいただいたりしました。

乳がんに限らず、病気と闘う患者さんとその家族には、それぞれの思いがあり、そのお手紙の多くは家族への愛情があふれるものばかりで、逆に私のほうが、心を温かくしていただきました。

 

改めてお礼を申し上げますとともに、これからも少しずつですが、お役に立てましたら幸いです。

今年一年が素敵な年になりますように!

SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 15:18 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark

川村カオリさんの死を悼んで、思うこと・・・。

7月28日、川村カオリさんが亡くなりました。
私は、正直、ピンクリボン活動を積極的に行なっていていたミュージャン・・・程度にしか川村カオリさんを知りません。
しかし、川村カオリさんが亡くなった日の夜、私はイタンーネットでこの訃報を知り、今までになく重い気持ちになってしまいました。それは、私も乳がん経験者からだと思いますが、かと言って、乳がんで死ぬことが怖いとか、乳がんの再発に恐怖を覚えたとか、そういうことで重い気持ちになったわけではないのです。

また「乳がん=死ぬ病気」という記憶だけを人々の脳に深く刻んでしまったのではないか・・・と、報道の記事を見て思ったからです。
確かに、自らが乳がんと闘いながら、ピンクリボン活動で乳がんの早期発見、早期治療のために乳がん検診に行きましょう!と呼びかけを行なってきた勇気と愛の乳がん戦士でした。川村さんの行なってきたことは尊敬に値します。

しかし、ふと思ったことは、乳がんと前向きに闘った川村さんの勇気は確かにそのとおりで、それは彼女を讃えるべき事実。しかし、川村さん自身が残したかったのはもっと違うところにあると思うのです。
川村さんは身をもって「乳がん=死ぬ病気」を教えたとともに、お母さんも乳がんだったそうで、遺伝的なリスクがあったにもかかわらず(川村さんが乳がんになったのは遺伝だけが原因かどうかはかりませんが)乳がん検診に行かなかったことの「失敗事例」として、自らを悪い例としてピンクリボン活動で訴えてきたことだと思います。
私は、乳がんと勇敢に闘ったことも立派だと思いますが、こちらのほうが、愛と勇気ある行動だと思っています。

今、川村さんに「闘う勇気をありがとう」と言って本当に彼女は喜ぶだろうか・・・。
本当は、私だってあんまり乳がんと闘いたかったわけではないのよね・・・。
でも、娘の時代には、乳がん検診が当たり前になっていて、少しでも早く乳がんを発見して、私みたいにあんまり苦しい治療をしないですむ時代、そして、乳がんで死んじゃう人が一人でも少なくなる時代が来ることが一番の私の願いなのよね。
でも、運悪く、万が一乳がんなったときこそ、勇気をもって乳がんと闘ってほしい・・・。
私がついてるから!

と、言いたいのではないかと私は思います。
川村さんが伝えたかったこと、それは、闘う勇気もそうですが、乳がん検診に行く勇気もひとつだと思います。
早期発見をすれば「絶対に死なない」とは決して言えませんが、その率は確実に低くなると思います。

私は、これ以上、乳がんで死んでしまう女性の訃報をあまり聞きたくありません。
そのためにも、川村さんの本当の遺志をついで、乳がんにかかる人を防ぐことはまだ難しいかもしれませんが、乳がんで死ぬ人を減らすことはできるはずですので、そういった乳がん撲滅のための意識を高めて行くことが、私たちの役割なのだと思います。

川村カオリさんのご冥福をお祈りいたします。
SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 10:28 * comments(1) * trackbacks(0) * pookmark

乳がんブームと乳がん検診

ここ数年で“乳がん”がかなり注目されるようになったのではないかと思う。
注目どころか、今では「乳がんブーム?」と思わなくもないほど、メディアでの採り上げ方が激しいような気がする。それによって日本の女性が乳がんを意識し、年に一回は乳がん検診を受けるようになり、お風呂に入ったときなど、自分で触診してみる・・・というようになれば喜ばしいことだと思う。

しかし、ちょっと「ん?」と思わなくもないことが二つばかりある。
それは、極端に言ってしまえば、「マンモグラフィ崇拝」と「乳がんの軽視」である。
これがちょっと個人的に気にかかるところだ。

.泪鵐皀哀薀侫崇拝への懸念
本当に“乳がん”検診について勉強している女性なら、おわかりになると思う。
決して、「乳がん検診」=「マンモグラフィ検診」ではないのである。
乳がん検診には、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)がある。とくに「早期発見」を意識するのであれば、視触診よりも小さな段階でわかるマンモグラフィや超音波での検診を行なうのが望ましい。
しかし、マンモグラフィにも超音波にも、それぞれに一長一短があり、どちらか片方が「完璧」というわけにはいかないのである。
「マンモグラフィ」は、確かに触診ではわからないような小さな腫瘍まで発見でき、早期発見にかなり貢献している。しかし、「マンモグラフィ」にも弱点はある。とくに若い人の場合は、まだ乳房が発達していて乳腺が多く残っているため、マンモグラフィで撮影すると、腫瘍と乳腺が重なってしまい、判定できないことが多いらしい。
それをカバーできるかどうかは別として、そういった若い女性には、超音波のほうが有効であるという。
でもでも、結局のところどちらも一長一短である。検査技師のスキルの問題や機器、検診時間の問題、そして双方にひっかからない乳がんもあるということだ。
だから、「乳がん検診」=「マンモグラフィ検診」と若い人が思い込んでしまうことが一番怖いことだと思う。若い人は、どちらかと言えば、視触診+超音波のほうがいいようである。いずれにしても、どちらか一方ではなく、年齢や状況を見ながら、マンモグラフィと超音波の検査を組み合わせて行なうほうがよりよいらしいので、自分はどちらがいいのか、医師などに相談してみるのがベストと思われる。
そういう私は、自分で触診してしこりを見つけたので、検診を受けながらも、やはり最終的には、自分の体は自分で定期的にチェックしてあげることが最も大切なことと思う。

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SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 23:03 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

私の主治医に乾杯!

お医者さまというのは、患者が思っている以上にすごい“人”たちなんだと、つくづく感動した。普段から、私の主治医などは、周囲の話から聞くと、毎日3時間しか睡眠時間はとっておらず、昼食も食べないらしい。
「オイオイ、それで多忙な毎日をちゃんと生きてゆけるのか?」
と聞きたいが、まぁ、私たちの面倒までみてくれているのだから、私たちなんかよりはよっぽど健康的なのかも知れない・・・。ある看護師さんから聞いたところ、私の主治医の昼食は「点滴」らしい・・・。
いいのか、それで・・・?(大きなお世話だろう)

それくらい、私たち患者のために、お昼も食べず、睡眠時間を削り、朝8時から夜は残業してまで診察をし、手術をし、回診をし、カルテを書き、検査結果を見て治療方法を検討し、スタッフと打ち合わせをし、明日の手術患者のチェックをし、診断書を書き、たまには患者のクレームや愚痴を聞いている・・・。(私の想像しうる限りのことを書いたけど、きっともっと業務はあるに違いない)
私の主治医に限っては、看護学校の教授もしているから、その準備もしなきゃならないだろう。そして、ときどき講演もするのでその準備、学会があるときはもっと忙しいだろう。それにNPO法人の理事もしているからそちらの対応もあるだろう。
そんななかでも、勉強は怠らない・・・。
もともと脳みその性能そのものが私などよりはグレードが高いので、すべての処理能力と判断能力、記憶能力は、“怪物”的キャパと思われる。

しかし、残念ながら、私の主治医は、人間性にも優れているのだった・・・。
怪物などではない。
こんな医者としても人間としても尊敬できる主治医に診てもらえて私は幸せである。

患者のみなさんは、こんな忙しい医師たちが、せっかくの休日を割いて、医師同士で勉強会を開いたりしているのはご存知でしょうか? まぁ、医者は日々進歩する技術や薬物など常に把握しておかなければならないだろうけれど、私はそんな現場を垣間見せてもらった。
それは医師同士の休日セミナーである。

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SUN×SUN 昌子 * 乳がん雑考 * 22:05 * comments(2) * trackbacks(0) * pookmark
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